ノーコンマニアニュース…2
*注意;名前,顔写真,車のナンバーなど掲載には極力気を使っていますが,問題が有る場合サイト管理者未明にご連絡ください。書かれていることはすべて私の私感であり,真実・事実と異なることがあります。ご了承ください。
西山RCクラブの面々を中心としたRCオフロードの投稿・レポート・テクニカルチップス等々をこちらへ掲載します。
投稿は写真,ムービー,図面,ご自分のHPのアドレス… なんでも結構です。 リンクも貼りますし,どんどん投稿ください。僕も凄く楽しみにしてます。では!こちらへ
●Off-road Car Technical Tips 6〜電動オフロードカーテクニカルチップス6〜
以下のコラムはあくまでレース活動を通じた自分の経験に基づいた個人的な見解、私見です。自分はこの理論や見解を基本としてメンテナンスやセッティングをしていますというだけのものです。従って批判やクレームの対象ではありませんので、その点をよく注意してください。
●カップジョイントについて
モーターからタイヤまでのパワーの伝達経路において最も摩擦を発生してしまう部分である。
しかもその摩擦はパワーのかかりとサスの作動で大きく変化する。
構造上ある程度のガタは仕方ないが、あまりにも削れてしまったものは練習用にまわす。ドッグボーンのピンとジョイントの間のクリアランスがありすぎるとブレーキ後のスロットルのタイミングがワンテンポ遅れる。体感できるかどうかは別問題で、新品の状態がもっともレスポンスが良いはずである。
ほんの少しのタイミングのずれが挙動に現れる。4駆の場合はフロントとリアでタイミングがずれるとFFのようになってしまったり2駆のような挙動を示す原因になる。(オフロードの場合はその差は体感しにくいが)
また細かいギャップの走破性には特に大きく影響する。机上で車を置いて手で車をヒコヒコ上下させてサスのスムーズさをチェックしても(この時点でスムーズでないのは問題外として)実際の走行におけるサスの動きのチェックとしてはあまり意味がない。
ジョイント部分にトルクをかけた状態での判断となる。具体的にはダンパーをはずした状態でスパーギアと片方のタイヤを押さえ、もう一方のタイヤを逆転方向にトルクをかけてサスを動かそうとしたときにスムーズに動かないようであればグリスアップの対象である。(大抵はスムーズには動かないはず)
走破性に悩んでいるときダンパーオイルやショックのシール(Oリング)を交換する他にカップジョイント部分をグリスアップすることで解決することがよくある。
この問題を解決するためにドッグボーンのピンの部分にベアリングを装着したタイプを開発していたメーカーもあった。(市販は見送られたようである。強度的な問題か?)この部分のグリスは粘度が高い すなわち飛び散りの少ないアンチウェア系グリスを使用する。
オフロードで使用する場合はホコリを吸着しやすいのでこの部分にグリスアップする選手は少ないが、走破性に悩んでいるならグリスアップは必須。(ただし1ヒート毎のグリスアップが必要になってくるかもしれない・・・。)
●Off-road Car Technical Tips 5〜電動オフロードカーテクニカルチップス5〜
以下のコラムはあくまでレース活動を通じた自分の経験に基づいた個人的な見解、私見です。自分はこの理論や見解を基本としてメンテナンスやセッティングをしていますというだけのものです。従って批判やクレームの対象ではありませんので、その点をよく注意してください。
●デフボールについて
基本的にオフロードではセラミックボールは使用しない。タングステンのみ使用可。
セラミックボールはリングとの表面硬度に差がありすぎるため滑りが発生するようである。
もし使えるとしたら4WDのフロントのような負荷トルクが小さい部分のみである。2駆は使用条件が過酷なのでなおさら鉄ボールは使えない。あっという間にゴリゴリになる。
しかしタングステンでも滑らせた状態で使用しているとフラットスポットができる。半永久寿命ではない。ばらしてボールのみをクリーナーで洗ったときにツヤが落ちているようだと間違いなく傷がついている。経験を積むとクリーナーを吹いて指先でころころと転がしながら洗浄しているときにボールとボールとのきしみで傷を感じ取ることが出来る。
また熱による変色なのか腐食なのかわからないがタングステンでもところどころ黒っぽくなっていたことがあった。(ギアはまったく変形していなかったので熱の可能性は低い。)もちろんボールを交換するような状況であればリングも交換しなければいけない。ただしその逆は必ずしも正しくはない。ボールサイズを選択できるデフがあるが、セッティングポイントとしてはあまりポピュラーではない。
ボールが小さくボール数が多いほどLSD効果が高く作動が重くなる。またその逆ならばLSD効果が低くスムーズな作動をする。ギャップの多いコースで4駆のフロントにLSD効果が高いデフをもってくることはGPクラスでは常識だが、EPの場合は車重やパワーや相対的なグリップ力などの関係からあまり重要視されていない。やはり絶対に滑らせないことを前提で限界までスムーズ作動させることが重要である。
●ミラクルシートを使った新しいボディの塗り方への挑戦1〜ラリー編〜
最初に前置きですが… 単純に,もし,「かっこいいボディーが欲しい!」というのであれば… 迷わず,ここで注文してください!
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bsg/
ギャラリーを見ていただければ,一目瞭然ですが,素晴らしいデザインセンスと,素晴らしい技術で塗装されたボディをオーダー&販売されています。必見です!
車はもちろん,飛行機などの色々なデザインの参考にもなりますので,是非サイトを訪れてみてください。本当に素敵ですw
特にバギーやラリーのボディは殆ど消耗せず,一度塗ってしまえばウイング以外は一生モノなので,すごくいいと思います。特にバギーのボディは平らな面積は殆どなく,デコボコだらけで,今回紹介する方法での塗装は極めて困難です。
本物のかっこいいモノが欲しかったら… 是非,BSGさんで注文しましょう!
僕は… もうちょっと上手くなって,素敵なボディーに恥じないドライブができるようになってからにしょうかな…w
で,以上の前提を踏まえ,以下の紹介を読んでくださいね。
先日RC関連の雑誌をみていたら,某メーカーの塗装前デカールシートが,ミラクルシートと同じように水による転写方式を使っているということに気づきました。
しかも結構な値段でうってます。デザインもトゲトゲしいものが多く,日本のユーザーに受け入れやすいモノかというと「?」な面があるものでした。
しかし,原理が同じならミラクルシートも使えるのでは? と早速試しに挑戦してみました!
まず,たとえばこんなデザインを考えてみます。といっても適当にファイヤーパターンをつくってみただけです。それを色々な大きさを用意してみました。
せっかくですから,塗装では難しいファイヤーパターンと,その薄い写り込みを表現してみました。
一応ダウンロード用のファイルも用意してあります。飛行機でも使えると思うので,クリックして使ってください。転用は自由です。ただし,どこかのサーバーにアップする場合は出展先を明記し,かならず西山RCクラブのリンクをはってくださいねー。
飛行機用でも使えると思うので,是非つかってください。
各シールを細かく切り,スプレー糊を使って内側から貼り付け,シールを水を使って転写していきます。要領はこちらを参照ください。基本的にスプレー糊77を使ってます。
ただし,最初にシールをすべて貼り付けて,十分に乾かしてから,少しずつ水で湿らしてシートを剥がしていくほうが切れにできるようです。
くれぐれも塗れたシールを手で触ってはいけないし,水のつけすぎにも十分注意してください。
ちょっとしたコツみたいなものが必要なので,最初は練習用のボディーで塗ると良いと思います。いくら簡単でも技術の習得はある程度必要です。
白いものの上に置くとだいたいの塗装後イメージがわかります。
シール自体は完全な透明ではなく,少し白くなってますので,裏打ちは白系統の色が理想です。まぁ… 濃い色でも遠目では気になりませんけど。
この時点で,ちょっと寂しい気がしたので,地色を真っ白ではなく,同系色の青色のグラデーションをいれていくことにしました。
塗料はファスカラーを使いました。濃い青のメタリック系と薄い青のメタリック系でグラデをつくり,白を主体としたボディにしました。
芸術センスゼロの僕にしては,良いできだと思いますw あははは。
ライトのデカール類はボディ付属のものを使いました。
… どうでしょう? シールの貼り付けから,塗装まで,約2時間〜3時間程度でできます。図案を考えて作るのは時間がかかりますが… お手軽なオリジナルボディー制作には,結構良いと思います。ただし,以下の注意事項を熟読してくださいね。
●注意●
・最初は練習用のボディーで試してみる
・できるだけ,平らなところを選んでシールを貼る
・曲がっているところに貼る場合は,あらかじめシートを曲げておき,シールが浮かないように工夫する
・スプレー糊が完全に乾き接着してから,水によって転写シートをとる
・転写する際,水のつけすぎない
・濡れたデカールを手で触るらない
・濡れたデカールが浮いて押さえて貼る必要がある場合は,剥離したシートを使って上から押さえる
・どうしても中に空気が入ってしまった場合は針やデザインカッター等で小さな傷をつけて空気を抜く
・走行等・クラッシュ・雨・オイル等に対する耐久性は未知数である
現時点では以上が注意事項です。まだまだ実績がない塗装方法なので,推奨はしませんが,好奇心の旺盛な勇気あるチャレンジャーは是非試してみてくださいね。
販売先等は下記を参照してください。次回は平らな面が少なく凹凸いっぱいのバギーボディに挑戦です!
●Off-road Car Technical Tips 4〜電動オフロードカーテクニカルチップス4〜
以下のコラムはあくまでレース活動を通じた自分の経験に基づいた個人的な見解、私見です。自分はこの理論や見解を基本としてメンテナンスやセッティングをしていますというだけのものです。従って批判やクレームの対象ではありませんので、その点をよく注意してください。
●デフリングについて
ドライブリングの適度な溝は安定した効きを約束してくれるがそれも程度問題で、ゴリゴリの原因にもなるので交換時期の見極めが大切でありまた難しい。
見ただけの判断は失敗するのがおちで、ばらす前の状態で判断するしかなく経験がものをいう。
清掃してグリスアップしてもゴリゴリするようなら再度交換メンテ・・・では二度手間であり時間の無駄である。
基本的には(デフパーツに限らず)「疑わしきは即交換」。たいした金額ではない。
リングを交換してもゴリゴリ感が残っているようならボールが傷だらけなので、「せっかくだからこのまま数パック走ってから・・・」と考えず、即ボールも交換すること。
でないとリングのおいしいところを無駄にしてしまう。ジョイントにリングをのせるときDカットリングの場合は作業のしやすさのためにほんの少しデフグリスを塗って装着する。
Dカットしていないリングの場合はデフグリスを塗ってのせると、いくら締めこんでもジョイントとリングのところで滑りが発生することがある。これはジョイントとリングは面で接しているのに対し、リングとボールはほとんど点で接しており、面圧の点ではリングとボールの方がはるかに上だからである。
このような場合はデフグリスではなくゴム系接着剤をほんの少し塗ってのせるとジョイントとリング部分の滑りは防ぐことが出来るし、また精度の悪いジョイントとリングの隙間を埋めたり若干ではあるがクッションの役割も果たし偏効きを補正できるメリットがある。
リングの交換後はリングに溝ができるまでは効きが一定ではない。組んだあとで机上慣らしを行なうことによって少しはましになる。
慣らしは車に組んで走行できる状態にして両輪を浮かせて片輪を手で押さえハーフスロットル程度で10秒程度回す方法と、デフ単体をほんの少し締めこんだ状態でギアと片方のカップジョイントを固定しもう片方のカップジョイントを強制的に滑らせることでリングに溝をあらかじめ作る方法がある。
後者はタングステンボール使用が大前提で鉄ボールだとボールにもフラットスポットが出来てしまうので注意が必要である。またどれくらい締めこんだ状態であたりをとるのか、どの程度で慣らしを終了と判断するのか、経験を積んだ熟練の技が必要となるが、後者の方法はミッションに組み込む前に滑らないところまで締め込み調整を行なうことが出来るので、前者のように走行前に再度締め込む必要がない。
しかしリング交換後数パックは作動チェックをし、そのたびに微調整を施す。デフを滑らせないように調整ができていてスリッパーのセットがしっかり出来ていればデフのメンテナンスサイクルは(使用条件にもよるが)10〜15パックは楽勝で持つはずである。
リングの表裏は研磨してあるか否かで見分けられる。一目でわかるタイプは研磨してある方のみしか使用できない場合がある。XXXの場合も表裏があるが、素材そのものの平面度硬度表面処理が良いので両面使うことが出来る。
●Off-road Car Technical Tips 3〜電動オフロードカーテクニカルチップス3〜
以下のコラムはあくまでレース活動を通じた自分の経験に基づいた個人的な見解、私見です。自分はこの理論や見解を基本としてメンテナンスやセッティングをしていますというだけのものです。従って批判やクレームの対象ではありませんので、その点をよく注意してください。
●スラストベアリングについて
本来スラスト部分の方がデフ部分より小さくまた面圧はデフボールと同じなので寿命は短いように思われがちだが、スラストグリスはデフグリスと違い潤滑を目的としたグリスであるので グリップを目的とした過酷な使用条件のデフ部分よりは寿命が長いようである。
スラスト部分にスムーズさがなくなるとデフが安定しなくなることがある。スラストワッシャーとスラストボールは傷がついていることを確認して交換するのではなく定期的に交換したほうが良い。
スラスト部分はばらさないとチェックできないので、ばらしたときには清掃とグリスアップはセットでしてしまう。
ごくごくたまにスラストワッシャーにクラックが入ることがある。
カチカチという差動をしたらスラスト部分を要チェック。絞め込み用のビスはネジロック剤が必須。ナイロンナットがネジロック剤の替わりになっているものは頻回に交換したほうが良い。スムーズに作動するようにしっかりと組まれているデフは緩みにくいはずであるが、緩む原因は出来るだけ排除すべきであり、この観点からもメーカーの指定している方向(調整ビスがギアボックス左右どちらにくるか)を守ること。
あらかじめスラストボールの通る溝を掘ってあるスラストワッシャーと平面のスラストワッシャーでは前者の方が傷みが少ないように思う。後者はジョイントカップ内面にも接触し回転力が加わるためにきっちりグリスアップされていないとボール、ワッシャーの痛みが激しくなる。
以下のコラムはあくまでレース活動を通じた自分の経験に基づいた個人的な見解、私見です。自分はこの理論や見解を基本としてメンテナンスやセッティングをしていますというだけのものです。従って批判やクレームの対象ではありませんので、その点をよく注意してください。
全日本前―練習記
今回の全日本には期するものがあった。
というのは自分の進路の問題でひょっとすると今年限りで関東を離れることになるかも知れないからだった。
最近の数年は成績は二の次で参加することに意義があると自分で決めていた。
でも成績は二の次といっても成績なんかどうでもよいと考えていたわけではなく、成績のほかに全日本の楽しみを見出そうと努力していたのだ。
一昨年はオリジナルボディーで参加しようと考え、地元のレースを運営してくれている足長おじさんこと竹馬さんに無理やり頼み込んでオリジナルのボディーを抜いてもらった。(某サーキットでは型製作過程で迷惑をかけてしまいました、すみませんでした。)
このボディーは雑誌にも小さくではあるが取り上げられて僕の一生の思い出となった。
完全なワンオフなので以後は大切なときにしか出さないようにしている。
今年も実は参戦に際してある構想があった。
最近雑誌などで頻繁に取り上げられているオフロード自作車ブームに乗っかって自分も自作に近いようなオリジナルカーで参戦しようと考えていたのだ。
4駆クラスはレーザーをベースとしたセンターモーター車でセンターユニットをバッテリーの前に持ってきてモーターやセンターシャフトユニットを5〜6mm程度下げて低重心化と前後の重心位置(高さ)の適正化を目指したものを製作するつもりだった。
また2駆は徹底的に低重心化を図った車でフロントはプッシュロッドによってダンパーをレイダウンし小さなフロントウィングを装着するようなことを考えていた。
(谷田部では空力の影響が大きいのだ)
リアはダンパーステーを新造し少し全長が短いダンパーをレイダウンマウントし、
バッテリーもスロットを設けて落とし込みしまたサーボもステアリングクランクが斜めになっていることを踏まえて落とし込みスラントマウントする予定だった。
いろいろ頭の中ではさまざまな計画があったのにすべて過去形、すなわち頭の中の構想のみで終わってしまったのは大きな環境、心境の変化があったからである。
今年の4月で職場を変わり、それによって土曜日曜に確実に休みをとることができるようになったことは非常に大きかった。
週末は確実に練習に充てることができる。
そしてそれは自分の心境を大きく変えるある出会いにつながった。
三瓶さん安部さんとの出会いである。
三瓶さんは言わずと知れたオフロード全日本のファイナル常連で、もはや説明など必要ないだろう。
安部さんは超有名ボディーペインターであり、自身のブランド「ブレインスピードグラフィックス」のボディーは数々のタイトルを演出している。
両氏とも面識はあったが、挨拶する程度で一緒に練習するといった感じではなかった。
(ちなみに安部さんは自分のホームコースSPLVのコース設営の際にもわざわざ土浦から手伝いに来ていただいた経緯がある。阿部さんその節はありがとうございました。)
それが同じレーザーユーザーということやSPLVのレース運営を引き受けてくれている竹馬さんと密接な関係にあることなどから自然と一緒に練習してくれるようになった。
ここにきて当初のオリジナルカー計画は完全にふっとんでしまった。
これだけの環境が整ってしまったからには成績に期待せざるを得ない。
今年の全日本の目標は「2クラス過去最高順位獲得」となった。
ほとんど毎週末の練習では一緒にピットを組ませてもらっていろいろな知識を授けてもらっている。
モーターやセッティング、タイヤ、インナー、ボディー、バッテリー、など車に関する知識はもちろん一日の最後は模擬レースでファイナリスト直々のドライブ指南をしてもらってすべての面で非常に得るものが大きい。
超エキスパートたちのセッティングノウハウや周辺機器に関する知識は膨大なもので今まではいったいなんだったの???と自分のRCキャリアのほとんどがあほらしくなる。まったくもって「目から鱗」状態なのだ。
この数週での自分の進歩はかつてないスピードと量、質であり、今回の全日本選手権に期待するものは非常に大きいものとなっている。
過去1度しか獲ったことのないシード権(いわゆる30位以内)をもう一度・・・というわけだ。
RCレースのデバイスやエクイプメントは日進月歩であり、常に知識をアップデートして使いこなせるようにしなければあっという間に取り残される。
実は自分は「オフロードの世界はツーリングに比べてモノに依存する割合が低い」と考えていた。
実際そうであると今も部分的には信じているがそれも程度問題であり、集中練習によってやはりレースではそんなに甘くないと思い知らされた。
浦島太郎エピソードはここでは書ききれないほどたくさんあるが、なんといっても情けなかったのはRコンパウンドを知らなかったことか。
久しぶりに来た谷田部で店長にタイヤを聞くと「今の路面だとスクエアRですね」との返答、僕は新しいパターンだと思い早速店内で探索するもそこには見たようなパターンばかり・・・。
そこであらためて店長スクエアRってどこ?」「そこに吊ってありますよ」「・・・・・」よ〜く見るとスクエアR3と書いてある見慣れたパターンが・・・。「Rってコンパウンドのこと?」「え?あ、そうですよ。」「ほ!ほげ〜!」まさに浦島太郎である。
早速購入して自分なりの分析をしてみる。
M3と違った材質のゴムを用いている様で腰のある感じである。M2とM3の中間ぽい。M3の離型剤は接着前にクリーナーできれいにふき取るときティッシュは真っ茶色になってしまうが、このRは離型剤にパウダーを使用しているらしくティッシュはちっとも汚れない。
ピンのよれを嫌ってピンカットしなくても腰があるのでよれないようだ。
ここで思ったのは「タイヤの選択肢が増えてたいへんだぁ・・・・・・・。」
リアタイヤとしてプロラインではホールショット、スクエアファジー、エビルツイン、ロッシではテーパーピン、X2000、BKバー、スプリントなどが選択肢としてあり、これぞれにM3R3やレッドピンクのコンパウンドがあることになる。
(ラインナップにないものもあるらしい)
あとそれぞれのフロントだと・・・・頭が痛くなってきた・・・。
リア用しかないタイヤを無理やりフロントホイルに貼ることをテストしている人もいるという情報は当然黙殺することにした。
インナーも純正に加えて16Mやトリニティー製などがあり、とてもじゃないけどすべて用意してテストすることは不可能・・・・・。
こういった面でも合同で練習やテストできるメリットは大きいと思う。
(ただし同程度のテスト能力があるという前提があるけど。)
アドバイスに従っていろいろと手持ちの中でテストした結果、自分の選択肢はかなり削られてきてリアタイヤはスクエアR3、BKバーred、X2000red、2駆のフロントはBK3リブred、BK2リブred、4駆のフロントはブロックヘッドred、テーパーピンred、スプリントredくらいにまで絞れてきた。
今まで食うはずがないと思い込んでいたパターンが予想大本命となったりしてここでも目から鱗状態だった。
パワーソースに関しても自分の知らない未知の世界を垣間見ることができた。
練習時コミュテータ研磨の限界は5パックであるということ(理想は2パック毎)、レース時には毎回研磨は必須であるということ、研磨するとトルク特性が変わるのでそのたびに進角を微調整する必要があるということ、慣らしはあまり重要ではないということ、などなど・・・。
練習時にコミュテータ研磨をするのはナンセンスと思っていた自分にとって常にピットテーブルに研磨機があるのは変!と決め付けていた。
しかし実際にはパワーユニットはレベルの低いものを使って練習するのではなく、レースレベルのものをきっちりメンテナンスして練習にも使用する方がよい。
頭ではわかっていたが、「練習って適当なものでいいよね」という考えが拭い去ることができず、思いっきり使い古したモーターを使って練習していた。
また自分のモーターのメンテナンス方法、調整方法はかなりいい加減であったことが、安部さんから教わったことでよくわかった。
自分的にはかなりいけてると信じていたのに。
到底じゃないが安部さんの領域にはまだまだ程遠い。しかしそのノウハウの一部をみようみまねでやってみたところ今までと同じモーターなのに立ち上がりや伸びやレスポンスがまったく別物になったのである。
「ぜんぜんいけてない調整方法」が「ほんの少しいけてる調整方法」になったおかげで今までとはまったく違ったパワーを手に入れることができたのだ。
オフロードは地上でも空中でもスロットルによって姿勢制御している部分が非常に多い。
「ほんの少しいけてる調整方法」で調整したモーターはドライブテクニックやレース戦略を大きく変えさせた。
今まで飛べなかったジャンプが飛べるようになったり、高速コーナーが超高速コーナーになったり、弱アンダーだったものが超アンダーになったり・・・・。
車のセットを変えざるを得なくなったと同時によりシビアな整備を求めるようになった。
特に駆動系、デフとスリッパーの整備セッティングである。
ここまでくると今まで自分の整備やセッティングがいかにいい加減だったかを思い知らされ、泣きたくなるくらいである。
エキスパートとのこれらの差を縮めるにはせっせと谷田部に通い三瓶さんたちと一緒にピットを組んで知識ノウハウを吸収してあとは練習あるのみ!そう考えた自分はそれから片道100kmを毎週通うことを心に誓った。
それ以後は関東地区2次予選対策練習から数えてまさかの8週連続谷田部通いとなったわけである。
(竹馬さんにいたっては半ば呆れ顔だった。)
そしてその8週に渡る谷田部練習で、安部さんにはモーターのメンテの詳細について教えてもらえたしちょっとしたノウハウやセットポイントについても話をきかせてもらった。
新しいデフグリスのテストもさせてもらえたし、今回のこの機会にXXX用のボディーのペイントを依頼し今年の全日本はBSGボディーで参戦することができる。
三瓶さんには貴重な全日本前の練習時間を割いてもらっての模擬レースでドライブやセッティングでのアドバイスを受けた。
またデフの組み立て方を実際にやってもらって丁寧に指導してもらった。
タイヤの洗浄にシンプルグリーンが適していると教わったり、インナーの選択についても詳しく教えてもらった。
三瓶さんや阿部さんに指摘を受けて確実に車は進化していった。
モーターのメンテナンスだけでなくタイヤのインナーの細かいノウハウも教えてもらった。
デフの調整も僕が行うのと三瓶さんが行うのとではまったく違うことを知った。
車高調整が車の性格を決める非常に重要な要素であることも分かった。
食わず嫌いのタイヤが思いのほか食うことも分かった。
車ができてくるとドライブ面での指摘を聞いた。
三瓶さんに高速アンダーを指摘されるとセットを変更し、ドライブ面からもアプローチした。
S字のパワーのかけ方も三瓶さんに指導されたようにドライブを変えたら区間タイムは明らかに向上した。
タイヤもたくさん作ってテストしたし、谷田部で研磨したモーターも今までで最も多い数だ。
この8週間の練習を通して自分としてできることは全部したように思う。
しかし直前の練習には残念ながら参加できない。
あと2週間で車を徹底的に整備する。
2駆はもう新車を組んであるのでセットを移植するだけだ。
レーザーは樹脂パーツをすべて新品にして組みなおす。
細部のチェックも含めて1日4時間で3日間 計12時間でほぼ新車を目指す。
残りはゆっくりと休養にあてる。
ドライバーのメンテナンスも重要だ。
あとは2週間後の迫った全日本選手権を楽しむ事だけだ。いっしょに練習していただいた三瓶さん安部さんに恥ずかしくない成績を目指して頑張ってきます。
うめ
●2004年電動オフロードカー全日本選手権4WDクラス決勝Dメイン 梅澤選手編!
ういっす。とりあえず,全日本ムービーシリーズはこれで最後かな?
4WDの決勝Dメイン梅澤選手編です。
西山のサイトでも,コラムでおなじみのうめちゃん! シード狙っての今回の全日本だった様子なのですが…
なかなか甘くないですね。 それだけ強者が集まり,競う,大変な大会なんだと思いました。
来年は… おいらも… でてみるかな…w あはは。
●2004年電動オフロードカー全日本選手権4WDクラス決勝Cメイン やぎー選手編!
ういっす。4WDの決勝Cメインです。
前回のシリーズ戦で優勝したやぎー選手… 絶好調ブリを発揮して,シード獲得! うおw すごw
しっかし… シードの世界って… こんなにすごいんですか?
僕には一生無理ですw きゃはは。
実は7月の段階で,少し車をやらせてもらったんですが,よく転がって,癖もなく綺麗に曲がってく印象で,僕のレーザーとは… 全然違いましたw こちらのやぎーさんのサイトを参照して,即ぱくった方がいいでしょうw あははは。
●2004年電動オフロードカー全日本選手権4WDクラス決勝Aメイン3rdラウンド三瓶選手→野口選手編!
ういっす。4WDの決勝Aメイン3ラウンド目です。
ここまで,数々の全日本関連のムービーをアップしてますが,一番アクセス数が多いのは…
三瓶選手が決勝1ラウンド目で勝った時のムービーです。
しかも圧倒的に多いです。 mimei.jpサイト内には空モノ関係のムービーで世界的に紹介されているものもたくさんあるのですが,2〜3倍以上のアクセスがありました。
他のメインのアクセス数から考察するに… 皆さん見たいのは… なのかもしれません。
会場でも多くの方が期待されただろう,3ラウンド目ですが… 結果は序盤でリタイヤ。誰もが一抹の悲しさを感じる瞬間だったに違いないと思います。プロトタイプという面でこういう事は起きうることなんでしょうね。
ちなみに… ぼくちゃん的には,その後野口君の走りとかも見れるし,十分ご機嫌なんですけどw あはっは。
まぁ,ホビーという遊びですし,激しく真剣に楽しみましょう!! おっす!
例のごとく三瓶さんが,トラブルで序盤にリタイヤしてしまったので,その後主役は例のごとく野口君にチェンジしてます。
●2004年電動オフロードカー全日本選手権4WDクラス決勝Aメイン2ndラウンド三瓶選手→野口選手編!
ういっす。4WDの決勝Aメイン2ラウンド目です。ムービー内のタイトルに誤字ありますが,ご勘弁をw 後日修正する時間があったらやっときます。
三瓶さんが,トラブルで序盤にリタイヤしてしまったので,その後主役は例のごとく野口君にチェンジしてます。