EPPクラフト003, 004シリーズ組み立て例(2007年06月01日更新)
はじめに
このHPはEPPクラフト003および004シリーズの組み立て例説明ページです。
EPPクラフトシリーズではRC化を前提とした説明書はあえてご用意いたしません。
これはこのEPPクラフトシリーズは中級者〜上級者の皆様に、小型でスケール感の高いEPP機を皆様のアイディアで飛ばしていただく為に御用意したものだからです。
ですので、同じ飛行機を、ラダーエレベータで飛ばすもよし、エルロンエレベータでとばすもよし、エレボンで飛ばすもよし、玩具のラジコンのメカを積み替えるもよし。 上半角やスラスト、動翼の大きさや重量配分などさまざまな選択で、味付けの違った自分好みの機体に仕上げる事が可能です。
これらのペーパークラフトならぬEPPクラフトのコンセプトをご理解の上、購入・製作してください。
また予告無くデザインおよび仕様を変更する事があります。ご了承ください。
EPPクラフト全機種共通説明書は、こちらを参照してください。
←003:予告無く改良されることがあります。
←004:予告無く改良されることがあります。
機体レイアウト例
完成機体ムービー集
http://rc.insect.co.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=4&lid=104:001.002シリーズとの併飛行
http://rc.insect.co.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=4&lid=89:上半角無しラダー機
http://rc.insect.co.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=4&lid=97:上半角ありラダー機
完成機体写真集
参考製作事例
あくまでも一つの製作例です。ご参考までに。
例のごとく5mmと3mmEPPの2枚組です。今回から塗料が少しかわっていますが、発色耐久性とも少しよくなっています。
まず、主翼の製作にかかります。EPPシートから切り出し、二つを接着します。基本接着剤は3Mスコッチ強力接着剤 プラスチック用等を使います。
主翼の補強は板状カーボンスパーを使います。RCホビーで販売されている厚手のカーボンスパーなどです。( SPカーボンスパー 3mm x 850mm 厚さ0.5mmまたは、 SPカーボンスパー 5mm x 850mm 厚さ0.6mm 等 )す。
注意事項としては、カーボンロットによる補強は板状翼の場合、ねじれ方向への剛性が全く確保できないので、注意です。できる限り、板状カーボンをつかってください。
もちろん、板状のバルサなどでも代替できるとは思いますが壊れる可能性も高いと思います。
この機体は長い主翼特徴です。かかる力も大きくなるので、2カ所補強します。ただし、2カ所とも同じ長さで行う必要はないと思います。1カ所は写真のように短くてもいいと思います。
力がかかりやすいの中央部分なので、その部分の補強とねじれ方向への強度を出すためなので片方は長い必要はないと思います。
また、人によっては、主翼前縁および後縁の2カ所で補強するひともいます。その方がかっこよく仕上がります。ただ強度のでかたが少し違うので、好みで選んでください。
是非色々ためしてみてください。
胴体を箱状に組んでいきます。下側からみた写真は別の写真などを参照してください。
あまりのEPPブロックやシートを積み重ねてモーターマウントを作ります。
この状態での強度はさほど気にしなくても大丈夫です。
胴体などへ取り付けて、接着面積が増えると徐々に強度がでてきます。
モーターマウントを機体の形状にあわせてカットし、接着します。
バッテリー搭載場所やサーボ搭載場所も適当にきめていきます。この機体の場合、パワー電池搭載場所とも余裕があるので、あまり神経質にならなくても平気だと思います。
機体のノーズ部分の接着をします。3Mスコッチ強力接着剤 プラスチック用等を使ってEPPシートの辺同士を貼り合わせます。
塗布後、くっつけたりはがしたりしながら、乾かし、乾く瞬間で抑えつけると、よく接着できます。
ノーズの部分を形にあわせてカットし接着します。
極薄くラインがはいっていますが、ノーズの接着具合や、モーターマウントの形状なので形がちがってきます。
かならず、現物あわせで形状をきめてください。
コックピット部分の補強を行います。
実際コックピットへの補強は意味はないのですが、主翼の取り付け部分の接着面積を増やす目的で行います。
ですの、接着後、ヘリなどをカットし、平らにしておくといいでしょう。
カーボンスパーや細いカーボンパイプを使って動翼を作ります。
ホーンはサーボについていて、普段使わないサーボホーンを切って埋込み瞬間接着剤&硬化剤を使って作ってます。
動翼はヒンジを使わないB.西山方式が推薦です。
仕上がりが綺麗で、そこそこの強度がでます。
接着剤は3Mスコッチ強力接着剤 プラスチック用を使ってください。
動翼の可動エリアに合わせて胴体後端をカットします。
垂直尾翼を接着して、動翼の可動エリアに合わせて垂直尾翼をカットします。
垂直尾翼の可動範囲は屋外飛行の場合で1cm程度で十分と思います。それ以上は必要ありません。室内の場合は1.5cm程度とり急旋回できるようにしておくといいと思います。
どちらにしてもファンフライのような可動範囲はいりません。サーボホーンの一番内側の穴を使って十分です。
水平尾翼は普通に動くように設定していいようです。
重心位置は主翼の前縁1/3程度(標準的)と考えてください。
脚およびバッテリー搭載場所を作っていきます。
中はこんな感じです。ピアノ線をつかって適当に作りますが、脚の長さとのバランスをみながら、曲げていくといいでしょう。
次に脚を胴体につけていきます。この時のコツなのですが、脚着陸時に衝撃を受けやすいので、結構大きく変形します。
ですので脚EPP部分を胴体・脚・車輪付近など全体的に接着してしまうと、曲がる際に壊れやすくなります。
ですので、胴体だけに接着して、のこりは軽くテープでとめとくだけで十分です。
この方が衝撃に強く壊れにくいです。接着しないところはこわれませんからね。
ここまで来ると形になってきて、もう十分とぶとは思うのですが、もう少し作業をしていきます。
リンケージは長い場合でもさほど大きな力は加わらないので神経質にならなくてもいいと思います。
とばしてみながら調整していきましょう。
主翼の取り付けはまがらないように注意です。
この機体の場合は、エルロンなしでつくりましたので、より慎重に主翼を接着していきます。
次に補強ですが、多少強度があればいいので、カーボンでなくても竹ヒゴなどでも十分かもしれません。
適当に刺して接着していきます。
胴体側への接着も適当にさして接着します。あまり強度は考えなくても平気だと思います。
これで完成です。機体のバランスをみながら、気に入らないところや曲がってしまったところは、ドライヤー等で暖めながらひねってやると調整できます。
ほんとにラダーは良く効くので、可動幅は小さくていいです。
スケールサイズより両尾翼はかなり大きく作ってあります。気に入らない方は、飛ばしながら少しずつカットしていってください。
軽く作れば一昔前の練習機以上の安定性で飛んでいきます。
とは言え、組み立てにはそれなりのスキルが必要なので初心者向きではありませが…
室内・室外ともこなす、手軽な機体になると思います。