EPPクラフト001, 002シリーズ組み立て例(2008年06月01日更新)
はじめに
このHPはEPPクラフト001および002シリーズの組み立て例説明ページです。
EPPクラフトシリーズではRC化を前提とした説明書はあえてご用意いたしません。
これはこのEPPクラフトシリーズは中級者〜上級者の皆様に、小型でスケール感の高いEPP機を皆様のアイディアで飛ばしていただく為に御用意したものだからです。
ですので、同じ飛行機を、ラダーエレベータで飛ばすもよし、エルロンエレベータでとばすもよし、エレボンで飛ばすもよし、玩具のラジコンのメカを積み替えるもよし。 上半角やスラスト、動翼の大きさや重量配分などさまざまな選択で、味付けの違った自分好みの機体に仕上げる事が可能です。
これらのペーパークラフトならぬEPPクラフトのコンセプトをご理解の上、購入・製作してください。
また予告無くデザインおよび仕様を変更する事があります。ご了承ください。
EPPクラフト全機種共通説明書は、こちらを参照してください。
←001:予告無く改良されることがあります。
←002:予告無く改良されることがあります。
完成機体ムービー集
http://rc.insect.co.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=4&lid=104:wada氏超軽量ラダー機と003.004シリーズとの併飛行
http://rc.insect.co.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=4&lid=84:エルロン機(村野氏)
http://rc.insect.co.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=4&lid=80:ラダー機(wada氏)
http://rc.insect.co.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=4&lid=77:ラダー機(wada氏)&エレボン機(B.西山氏)
http://rc.insect.co.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=4&lid=73:エアロウイングメカ仕様(スパワー)
完成機体写真集
4エルロンにするかラダー機にするか、そこがこの機体の悩みどころですが、基本的には上半角を付けた、ラダー機仕様がお勧めです。
こちらがその下側の主翼に上半角を付けたwada氏のラダー機です。ハッカーの小型ブラシレスモーター(15g)程度を装備なのですが…
これが気持ち悪いくらい良く飛びますw 300mAhのバッテリー装備で全装備90g程度… 小型機は軽さが全てなのかもしれません。
どんな状況からもモーターを回せばがんがん飛んでいきますw
これは僕の4エルロン4ch機。現在調整中ですが、水平飛行等の性能は90gのラダー機に負けてません。
色々つけてますが、全装備で100gで仕上がっています。ロール等もエイヤーで やってのけるくらいの、性能はあります。
こじんてきには、ローリングループぐらいできるようになってほしいですw
(板状機体にしちゃえば簡単だとは思うのですが…)
こちらは、サーボを機体の上側に積んだ例です。
当時は4エルロン機のレポートも少なく、申し訳なかったのですが… 小型機なので、重量バランスは結構シビアにでてきます。
やや安定性に欠ける印象がありましたが、それでも、遊覧的なフライトには全く問題がなかったと思います。
この手の機体で一番大事なのは、重量、適度な剛性、推力、重心位置(3次元的な)です。
機体ができあがっちゃあとは、重心位置を慎重に検討すればちゃんと飛ぶようになりますので、是非がんばってくださいね。
写真の状況だと重心位置は前すぎたりします。
2枚の主翼の付ける位置と角度によっても重心も随分違うのでなんとも言えませんが… 是非ともがんばってください。
まぁ軽くさえ作ってしまえば、ガンガン飛びます。
色々と試しながら育てる機体の材料としては最高に面白いと思います。
左が今回製作したエレボン機。右はラダーエレベータ機。カーボン補強のポイントなどに違いがみられます。
モーターも大きさに合わせて中に入れたりすることが可能です。赤のラダー機には分かりにくいのですが少し上半角がついてます。
足の組み方も似ています。
001赤および002白とも構造は全く同じです。
GWSの軽量ブラシレスモーターも搭載してみました。ギリギリ中に収まりますが、重いため、この場合は2サーボがいいと思います。
全ての小型機に言えますが、可能な限り軽いメカの選択が望ましいでしょう。
こちらはエルロン機です。かなりがっちり補強されてます。
4エルロン搭載です。尾翼側も補強されてます。
写真上の機体は、エレボン機です。
こちらはエアロウィングのメカを積んだ機体です。
嘘のように飛んでしまっています。
参考製作事例
あくまでも一つの製作事例です。この機体に関してはエルロン機・ラダー機・エレボン機・エアロウィングのメカ類移植機と様々な様式で飛ばしている人がいます。お好みに合わせて選択してください。
↑まず、シートを用意してください。屋外での利用や濡れた手で触る機会が多い場合は表面を市販のコート剤やクリアカラーなどでスプレー処理してください。
新品のカッターの刃など、切れ味の鋭いものを使って、主翼を綺麗に切り抜いていきます。なお製作上曲線を直線で構成し、切り出しやすく絵柄は作成されています。綺麗に切り出せるようでしたら、丸く切っても何ら問題はありません。
主翼の補強は機体重量により異なりますが、市販のカーボン材などを使って補強してください。推奨といたしましては、RCホビーで販売されている厚手のカーボンスパーなどです。( SPカーボンスパー 3mm x 850mm 厚さ0.5mmまたは、 SPカーボンスパー 5mm x 850mm 厚さ0.6mm 等 )
カッターで切った所にカーボンスパーを埋め込み瞬間接着剤などで接着します。この際瞬間接着剤硬化剤を利用する場合はペイントのはがれ等に十分注意してください。
次に胴体を切り出します。
胴体下の部分から3Mスコッチ強力接着剤 プラスチック用等を利用し接着します。接着は薄く接着する両面に接着剤を塗布し、少し乾いてから貼り付けると直ぐに接着できます。
胴体を丸め反対側も接着していきます。
次に両側の接着し閉じます。
前側も同じように接着していきます。
次に尾翼を切り出します。
この製作事例ではエレボン機としたため、写真のように動翼を切り出しました。エアロウイング等の2モーターメカを積む場合は不要です。動翼の形や大きさも含めお好みに合わせて製作してください。
水平尾翼垂直尾翼を取り付けます。水平垂直がでるように接着しますが、斜めになってしまった場合はドライヤーなどで暖めて曲げることが可能です。ラダーと接する部分の直線が出ない場合はカットするなどして調整してください。
なお、ラダー機でも十分に性能がでるようにかなり大きめなラダーにしてあります。お好みに合わせてカットして大きさを整えてください。
次にモーターマウントを製作します。EPPの端材や、利用しないEPPクラフトの端材等を利用し、モーターおよび胴体の形に合わせてカットしていきます。
胴体にのせ調整し、ぴったりになったら接着します。
次にサーボをマウントします。ここではサーボマウントも余りのEPPを使ってつくりました。ここではエレボン+ラダーという構成を狙って製作しています。
ここではリンケージのしやすさ、調整のしやすさを重視してサーボを外側に出しています。
こちらも同様です。
動翼を「接着」します。これも一つの作例に過ぎませんが、ここでは、動翼の縁を斜めにカットした後、とがっている先端の方を水平尾翼&垂直尾翼と接着してヒンジの替わりにしています(つまりヒンジテープ類は使わない:B.西山さん方式)。接着剤は3Mスコッチ強力接着剤 プラスチック用等を利用するといいでしょう。
主翼を接着します。中心に胴体に垂直になるように注意してください。機首上側の貼り合わせも、メカの搭載が終わったら行います。両面に3Mスコッチ強力接着剤 プラスチック用を塗り、少し乾かしてから、接着すると直ぐに接着します。その間は押さえておくと良いと思います。
機首の部分の貼り合わせはこのように行います。上下主翼の支柱部分を接着します。支柱部分もカーボンで補強しました。
胴体の上側も接着します。やはり水平垂直を確認しながら慎重に接着します。
胴体中央から主翼上側を補強します。カットラインより大きめに切って調整して接着してください。
この辺りで重量をみながらバッテリーや受信機の位置を決めていきます。重心位置は機体構成により大きく異なりますが、上側の主翼中央あたりにあることが多いようです。
足を製作していきます。これも一つの作例にすぎません。ここでは足を1.4ミリピアノ線で作ります。
外側をスパッツ車輪部分で覆うようにつくっていきます。
このようにダミーの車輪の内側に実際の車輪がはいる形になっていきます。
あとは1.2程度のピアノ線またはカーボン材でリンケージを行い終了です。